特別養護老人ホーム『宍道楽苑』の運営理念

私たちは、入所者の皆様に、このホームとスタッフを、"もうひとつの家"・"もうひとりの家族"として心を開いていただけるよう、信頼と絆づくりに努めます。
ホームで暮らすお年寄りの皆様に対して、私たちが何よりも約束しなければならないのは安全と安心です。
非常時や災害の対策、衛生管理に万全を期すのはもとよりとして、日常の生活の中に潜む危険に対しても常に注意を払い、事故の発生を未然に防ぐよう最善を尽くします。
特別養護老人ホームに"終の棲家"としての役割を求める方には、いつか迎えねばならない最期の日があります。
私たちは、入所者の皆様に人生の終末に至るまでの日々を心安らかに過ごしていただくために、いついかなる時も真心をこめてお世話します。

特別養護老人ホーム『宍道楽苑』の運営方針

張りのある暮らし

私たちは、ユニットケアの核心は、「介護が必要になっても普通の暮らしを続ける」ことができるよう、支援していくことにあると考えています。
たとえ、入所者の皆様の要介護度が進んだとしても、趣味や娯楽、地域との交流などの諸活動を通じて、満足度の高いQOLを保ち続けていけるよう、チームとしての工夫と努力を重ねていきます。
また、ひとりひとりの食事や健康管理に留意し、現在の心身の機能をできるだけ維持しながら、張りのある暮らしを続けていけるように努めます。

ストレスフリーの生活環境

長年住み慣れた自宅から移り住む入所者の方々にとって、ホームでの新しい生活の始まりは、多くのストレスを抱えたものとなるかも知れませんが、できる限り早く、このストレスを取り除くことが私たちの務めです。
私たちは、ご本人のリズムとライフスタイルに合わせた生活時間を用意するとともに、入所者間の良好な関係が築けるよう、細心の心配りをもって日常の世話にあたりながら、心穏やかに新しい暮らしを始めていけるよう努めます。

認知症ケアの取り組み

認知症のため、十分に意思を伝えられないお年寄りにも、まだ多くの能力が残されています。私たちは、その能力を引き出す"エンパワーメント"を認知症ケアの基本に置いて、ご本人に寄り添いながら、抱える問題を共に解決していけるよう、力を尽くします。

重度化への対応

入所者の方々の要介護度の進行とともに生じるさまざまな事態に対応して、ひとりひとりに適切なケアが提供できるようにすることは、私たちの務めです。
このため、ケア会議を通じて、チームとしての問題解決能力を高めていくほか、部分的な医療ケアが行なえるよう、介護スタッフ全員が研修に努めます。
また、終末を迎える入所者の方には、家族の皆様とともに情愛のこもった最後の日々をお過ごしいただけるよう体制を整えることにしています。

信頼の確保

私たちは、利用者の皆様や地域住民の皆様をはじめ関係各方面の信頼に応え、社会的責任を果たしていくために、コンプライアンスを第一義とするとともに、情報の公開や外部評価の導入により、運営の透明化を図ります。
また、利用者の皆様の人権を尊重し、プライバシーの保護や個人情報の管理を徹底するとともに、皆様からの苦情や不満にも誠実に対応し、サービスの改善に努めます。
私たちは、自らの務めを誠実に果たすことによって、多方面からの信頼をかちえていきたいと考えています。
このため、地域のボランティア活動への参加や研修生の受け入れなども積極的に行います。